幼い娘を殺された男と、彼に手を貸した謎の男が繰り広げる復讐劇を描いたバイオレンス・ドラマ。元来は「復讐 THE REVENGE 運命の訪問者」「~消えない傷痕」に続く「復讐」シリーズの第3弾として企画構想されたVシネマ。紆余曲折を経て題名や製作会社が変わり、「CURE」を間に挟んで、先の2作と同様、「蜘蛛の瞳」とほぼ同時に2本撮りする形で、製作が進められることとなった。本作で黒沢組に初参加した香川照之が、陰惨な報復劇に乗り出す父親に扮して、本来の主役たる哀川翔を食う熱演を披露。脚本は、同年あの「リング」の脚本も手掛けてJホラー・ブームの立役者となった高橋洋。16ミリからのブローアップ。
小学生の娘を誘拐され、性的な暴行をされた上、殺された父・宮下。自らの手で犯人を突き止め、復讐を誓う。調べを進めるうち、謎の男・新島が宮下の復讐に手を貸すようになる。組織の幹部・大槻を拉致し強引に口を割らすと、組長・檜山の名を挙げた。